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鉄筋コンクリート造住宅の結露 2006年02月21日

ひさしぶりの登場ですが、今回はこむずかしい話、いきます!


結露についての理解を深めようと勉強したのを知ってか知らずか…

以前に建てたRC造(鉄筋コンクリート造)住宅で、結露のご相談をいただきました。

※「無垢の木が好き」なんて書いてますが、

当社は今のところ、公共工事のウエートが大きいんです。

今回の相談は、市が管理する、7年前にうちが建てた公共建築物(賃貸集合住宅)です。

結露クイズ

1フロアあたり4所帯、1所帯あたり3DK、東西方向に並んでいます。

基本的に、各所帯同じ間取り(左右1部逆勝手にはなりますが)です。


さてここで問題です。

今回相談のあったのは、どの色の世帯のどの部屋でしょう???

RC造の場合、気密・断熱については型式が当然木造とは異なりますが、

結露の発生要因については同じようなルールが当てはまります。




正解は、水色の世帯の納戸です。

要因は、いろいろあります。

○断熱性能が、標準的なものではあったものの、最高級ではなかったこと

○北東角であったため日射条件的に温度環境に不利であったこと

○納戸として使われていたため、常時暖房されることもなく、冷えた環境にあったこと


「誰の責任?」という話もありますが、設計者、施工者、使用者相互に責任があると思いますので、ここでは置いておきます。

今回の結露発生にともない、北東の納戸には、すごいカビが発生しています。おそらくカビの生えた部分の仕上げ替えは、管理者である公共機関によりすみやかに実施されるとは思いますが、断熱性能について大規模な改修は望めないものと思います(たぶん・・・)。

ここでは使用者のほうで結露発生について注意する点をまとめましたので、皆さんも参考にしてみてくださいね

1.部屋を暖めてやることが一番です。暖房してある部屋につながった冷えた部屋の冷えた壁やガラスが一番結露しやすいんです。DKなどの暖房された部屋の温熱環境に近づけてやりましょう(温度差がないのが理想的ですが)。なお、暖房器具は、開放型のストーブやファンヒーターよりもFF式の暖房器具かエアコン、オイルヒーターのような水蒸気の発生しない器機がグッドです。

2.外からの冷気を遮断する工夫が効果的です。窓の外にすだれやよしずを取り付けるなどがいいでしょう。換気・通風は本来必要なものですが、冬の冷たい空気の取り込みは、通風効果よりも温度を下げる効果が大きいため除湿的にはマイナスとなることを心得ましょう。

3.除湿を行う場合は、過去ログにも書きましたが、部屋-部屋間、部屋-押入間の温度差を少なくしてからでなくては無意味となります。冷えた部屋、冷えた押入の中で一生懸命除湿しても、単に暖かい部屋からの湿気を呼び込むだけの作業となりえます。気をつけましょう!


以上、施工した当事者としては、使用者のみに努力を強いるのはつらいところですが、反省の意味もこめてここにもメモしておきます。

本来なら住まい手のみなさまに、事前にこういった情報発信が行えていれば、今回ほどのカビの発生にはつながらなかったのにとくやまれます。


ひさしぶりの投稿で反省を述べつつ、明日からは、関西でセミナーです。

勉強と情報発信は、これからもつくり手側の必須項目ですね!

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