島根県雲南市の工務店-いずもありがとう-いずも百年の家プロジェクトに参加して進化するすまいづくりを実践中!

家庭内事故を防げ! 

シロアリについて考える 

お客様から緊急でと連絡があった

「濡れ縁にシロアリがさばった(出雲弁でついた)」

という連絡だった

取り急ぎ取るものも取らず現場に向かった

hasira.JPG

ついてその部分を確認すると

「部分的に腐ってスカスカになってる」

でも、蟻道等、シロアリの痕跡 はない

腐食部をほじってみた

「シロアリじゃない!」

 

とりあえず 「ほっ!」

構造的にも 重要な部分ではなかったので

腐食部除去して埋め木して補修することとなった

とりあえず落ち着いたところで慌てて連絡があった顛末を聞いてみた

 

近所にある畑で転がっていた木の古株の中にシロアリを見つけた

で、その直後のタイミングで腐食部分を発見

シロアリに違いない!と思い慌てて電話した

ということだった

 

 

近くの畑に案内してもらうと

ari.JPG

確かにいました 

そう、近所にシロアリは生息しています

で築30年くらいのこちらのお宅、

最後に防蟻処理したのは10数年前らしい(元施工でないので詳細不明?)

今回の場合、再度、防蟻処理が必要だろうか?

ここでもう一度シロアリというか防蟻処理について

考えてみたいと思う

確かにシロアリに家を食べられるのは悲しいことだ

でも

防蟻処理って本当に必要なんだろうか?

ちなみに

私も参加している「百年の家プロジェクト」では

「有害な防蟻処理はしません」という誓いをたてている

さて

防蟻処理といって最初に思いつく薬剤が「クロロピリフォス」

シックハウス関連法案の施行に伴い使用禁止となった薬剤です

なんで使用禁止となったのか

有機リン系の薬剤の危険性は、ホルムと比べても比較にならないくらい高いから

単純に国の指針値で比較すると 1万倍以上危険 

ちなみに有機リン系の薬剤は神経毒です

最初に影響を受けるのは子供たちの視神経

小学校低学年くらいで急激に視力が低下するようなことがあれば

防蟻処理をしてないか疑ってみろってな話

(あんまり有名じゃないけど、冗談じゃなくてマジな話) 

そう

防蟻処理が危険だってことが有名じゃないのがそもそも問題なんです

クロロピリフォスは使用禁止になりましたが

防蟻処理のためになんらかの薬剤が塗布されることが多い

(ちなみに、ヒバ油や柿渋だって天然の化学物質です)

施工する現場にいる立場からみても

公庫も撒けっていっているし

「なんか撒いといたほうがいいんじゃないの」的な乗りで

防蟻処理を行っているわけです。

 

防蟻処理の危険度を軽視する空気というのは

クロロピリフォスの使用禁止前後であまり変っていないように感じます

 

でもう一度考えましょう

「防蟻処理して得することあるんだろうか?」

実は

害の大小(危険度の大小)は別として

薬剤による防蟻処理は書いてきたとおり

人間にとっても危険な行為です

しかもアリの侵入を完全に予防できる薬剤処理を

私は知りません

「百害あっても一利なし」

だからやらない

という結論になっちゃうんですが

じゃあ食われたらどうするんだよ

と誰しも思います

実は、 

予防原則として手段を講じてないわけじゃないんですが・・・

対策の肝は

「シロアリの発生を発見しやすくすること」※昔の日本建築はそれが出来てました

そして

「アッっと思ったらすぐ連絡できて

  すぐ飛んでくる業者とつきあうこと」※コマーシャルです

 

この2つが最大にして最高の防蟻対策であると思います 

 

「百年の家プロジェクト」のHPからこの考えの基礎になっている一節を紹介します。

記事全文へのリンク

***以下引用

■僕の尊敬する棟梁が愛知県一色町にいらっしゃいました。
70歳を超えても建舞で屋根に上る人でした

シロアリの薬なんてオレは使わん。
塗る人が手袋やマスクをしなきゃいけない薬を、どうして家に塗らなきゃなんないんだ?
毒だから、手袋するんだろ?俺の建てる家に毒は使わせない。

▲じゃあシロアリに食べられちゃうじゃないですか?(若き日の百年松)

食わしてやりゃあいいんだよ。
やつらも生きてるし、うまいから食うんだ。
オレの使う木は、いい木だからぜったいうまい!
だから食われるにきまっとる

食われたら、そこだけ変えればいいだけのことだ
風呂の柱や土台が食われたら、
そこだけ変えられるのが、在来工法のいいトコロだし、
だからいい腕の大工が必要なんだ。

おれは、自分の建てた家は生きてる限り面倒を見る
面倒も見てくれない奴に頼むから、
保証だとか、変な話になってくるんだよ。


だいたい、おまえな、
シロアリに食われて家が倒れたって話を聞いたことがあるか?
おれは50年以上やってるけど、いまだに無い。
シロアリなんてたいしたことないのに、なぜみんな毒を撒くのか?
オレは納得できないから、やらねえ。


今から13年前、僕がまだ駆け出しの時の話です。
このときの様子は、今でも鮮明に覚えていますが、
公庫が防蟻処理を義務付けていた頃の話ですので、
どうしてたんでしょう?と今でも思います

この時、
家を建てる側の人間として、大事なものを貰った気がします
 

***引用終わり

考えの基礎というかそのまんまなんですが・・・

でも

人間として大事なもの 

わたしもみなさんに伝えていければと思います