島根県雲南市の工務店-いずもありがとう-いずも百年の家プロジェクトに参加して進化するすまいづくりを実践中!

すまいを科学することからはじめよう 

調湿材についておもうこと 

昨日

産学連携セミナー「健康と住環境を考える」

なるものを視聴してきた

ここでいう産学連携とは

地元企業と島根大学が共同で開発し事業化に成功している

「調湿木炭」(炭八)についての成果発表会でした

2008springcam.jpg

(画像は炭八さんのHPから借用しました)

セミナーの構成が

「アトピー性皮膚炎その原因と改善方法」(島根大学医学部皮膚科 森田教授)

「木炭敷設による床下環境の改善」(島根大学総合理工学部 中井准教授)

「産学協同研究から学んだ健康と住環境」(出雲カーボン(株) 石飛社長)

それぞれ非常に興味深い話で参考になったのだが

ひとつだけ個人的に考察してみたい話題が合ったので取り上げてみたい

石飛社長が講演の中で

「高気密住宅よりも中気密で通風よくして調湿材(炭八)置くのが好ましい」

的な話をしておられた

言葉の詳細はわたしの意訳であるが、そんなまとめだったと思う

正直・・・現状当たり前につくられる家が

健康と住環境にいいかっていわれると

「改善しなきゃダメだよね」というアプローチは納得できるのだけど

高気密を否定するのは「もっとダメなんじゃないかと」思ったりするのだが・・・

さて、わたしが度々取り上げる

「湿度」

これを上手にコントロールすることにもっと真剣に取り組みましょう

という意識の高さというのはセミナーの中から伝わってきたんだけれど

ともすれば、発表される事例になにか違和感を覚えるのでありました

 

というのは・・・

「気密」と「通風(というか換気)」そして「温度(冷暖房と断熱)」

とういうのを一緒に管理して

はじめて快適で健康にもやさしい住環境というのが出来ると思うのだけど

発表事例の中では

うえの4要素(気密・断熱・換気・冷暖房)がどう絡んでいるかわからない状況の中で

「調湿」の効果について考察を述べているのである

 

 

「高気密住宅よりも中気密で通風よくして調湿材(炭八)置くのが好ましい」

的な話も

高気密住宅で換気計画ができてなかったらダメダメダメ

というのが正確であって

高気密住宅がダメなんじゃなくて

ダメなのは「高気密住宅において換気計画が行われないこと」

なんじゃないのと思ったりする

 

実際現場での話

工事の進行に伴い

基礎が出来て

上棟が出来て

外装が固まりサッシが入って

気密断熱工事が終わって

ある程度気密が取れるようになってきた朝晩

暖房もなんもしてない現場を通りかかると

窓がばっちり結露しているわけである

お客様には「結露の起こりにくい家つくりますよ」と

大見得切っているのに・・・

なんで・・・

 

って

もちろん

まだ換気システムが稼動していないからである

そう

高気密にして換気を適当に考えると結露は起こりやすい

実際うちの現場でも

換気システムが稼動するまでは

施錠して帰った後の室内は、朝晩の外気の冷え込みに対して

中は冷え込まないから結露が発生している

 

でも

換気システムが動き出すと

バッチリ結露がおさまる

みていると気持ちがいい^^;

 

住環境の健康

そしてもうひとつ省エネを考えたとき

湿度を管理するというのは

とってもたくさんのメリットがある

でもみんなも気をつけてほしい

高気密がダメとか中気密がダメとか

単発で結果を議論するのは無意味な話で

気密・断熱・換気・冷暖房

4位一体で考えなきゃ

ほんとの意味で「健康な住環境」

そして「省エネで快適な住環境」

というのはできないよってことです